グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



HOME >  近視遺伝子検査について

近視遺伝子検査について


近視進行チェックとは?
近視進行チェックとは、20万人以上におよぶ視力データを統計的に解析し導き出された特許システム※を用い、将来の視力(近視度数)を予測します。
現在のあなたの「年齢」、「性別」、「近視度数」の3項目を入力頂くだけで、簡単にあなたの将来の視力の予測値を算出できます。
※特許第6247722号実施許諾済

近視と遺伝の関係

近視とは
目の構造
近視とは、近くはよく見えるけど、遠くがぼんやりして見えにくい状態です。

モノが見えるしくみは、目をカメラにたとえるとわかりやすくなります。水晶体がカメラのレンズ、網膜がカメラのフィルムの役割をします。カメラではレンズを通過した像がフィルムに記録されますが、同じように目では、水晶体を通過した像が、網膜面上でぴたっとピントが合うことでモノが見えます。これを正視といいます。一方、網膜よりも前でピントが合う状態のことを近視といい、網膜よりも後ろでピントが合う状態のことを遠視といいます。

近視の症状
近視の症状は軽いものから重いものまでありますが、進行すると「見る」ために大切な働きをしている視神経や黄斑部、網膜など目の後部(後眼部といいます)に負荷がかかります。後眼部への負担は、視力の低下や色の明暗がわかりにくくなる、動くものを見るための動体視力が低下する、といった「見る」機能全体に影響を与える原因になります。

また、後眼部が大きく変形して、メガネなどの矯正器具で矯正しても視力矯正が出来ない「病的近視」になってしまうと、さまざまな合併症がおきて深刻な視力障害や失明につながる恐れがあります。厚労省平成17年度研究報告書によると、病的近視は日本における失明に至る原因の第4位になっています。
近視人口の増加
近視人口は世界中で増え続けていて、世界の1/3が近視という報告もあります。特に、日本を含む東アジアではもともと多いといわれていましたが、近年更に近視人口が急激に増えていて、その多くが10代の子どもたちです。

文部科学省の学校保健統計調査では、近視と考えられる裸眼視力が0.3未満の割合について調べられています。それによると、各入学年度とも進級するにつれて裸眼視力0.3未満の比率が増加していることがわかります。更に、H15年入学以降はそれ以前に比べ、同学年における裸眼視力0.3未満の比率が顕著に上昇しており、日本において若年層の近視化が加速していることがうかがえます。

このように、日本では若年層での近視の割合が大きくなってきており社会的問題にもなっています。

病的近視のリスクと早期発見の必要性

通常の近視はコンタクトレンズやメガネなどにより、視力を矯正できますが生活環境などにより近視は進行する場合があります。一方で、通常の近視とは異なり、近視の程度が深刻で、後眼部の変形などの病的な変化を伴う病的近視は、最終的に失明につながる恐れがあります。
早めに近視の予防や近視進行抑制の治療や処置を行うことで視力の低下や、見え方のクオリティを維持することが可能となります。
このように、生涯にわたり快適な視力を維持するためには、近視になるリスクを事前に知り、早期に眼科に相談することが重要といえます。

近視の原因と予防

近視の原因は?
近視の主な原因は、遺伝要因と環境要因の2つが関係しているといわれています。
遺伝要因
遺伝要因とは両親から受け継いだ遺伝情報のことをいい、遺伝情報は生まれてから基本的に変わることはありません。
例えば、お父さん、お母さんが近視の場合は、近視でない場合よりも、高い確率で子どもが近視になりやすいといわれています。また、強度近視まで進むかどうかは、通常の近視に比べて遺伝的な影響がいっそう強いと考えられています。
環境要因
環境要因には、長時間のスマートフォンやゲーム機の使用、デスクワークの時間など、その人の生活スタイルがあげられます。
長時間にわたり勉強をするお子さんや、パソコンの画面と目が近い距離での作業(近業活動)が多い方は、目の機能に負荷をかける為、近視が進みやすいといわれています。

近視は遺伝要因と環境要因によって発症のリスクや進行の度合いが決まってくるようです。
生活習慣の見直しで近視を予防しよう
近視は成長期に進みやすいため、視力低下を防ぐための生活習慣を子どもの頃から身につけておきましょう。
生活習慣を見直してみて、近業活動が続くようなら、

  1. 本やノートと目の距離は30cm以上に保つ
  2. 明るいところで読み書きする
  3. イスや机の高さを調節する
  4. 時間を決めて読書やゲームをする
  5. 外でたくさん遊ぶ

といった工夫をしてみてください。
また、遠くを見る用に遠くにピントを合わせたメガネで長時間近くを見る作業をすると、目に負担がかかって近視が進みやすいことがわかっています。

専門医からのメッセージ

現在、近視は世界中で増え続け、大きな社会問題となっています。アメリカでは、2000億ドル以上が近視を主とする屈折異常の治療に費やされているといわれており※、今後、近視予防は世界的に重要な課題といえます。

近視になると裸眼視力が低下するため、お子さんの学校生活において、黒板が見えにくい、飛んでくるボールが見えないなどのQOL(生活の質)の低下や、毎日のコンタクトレンズやメガネの装用、その購入に費用がかかるなど、程度の違いはありますが、皆さんの生活に影響を及ぼします。

低下した視力をコンタクトレンズやメガネで矯正させることは可能ですが、一方で、近視は緑内障や網膜剥離、眼底出血といった失明に至る他の目の病気につながるリスクが高くなります。また、病的近視では、このような目の病気にかかるリスクがさらに高まることがわかっています。そのため、近視の早期発見と進行予防が非常に重要になります。

目によい生活習慣を身につけることで、近視を未然に防ぐことも、発症した近視の進行を抑えることも十分可能です。

私たちが行った研究により、近視の進行が最も早いのは成長期だということが明らかになっています。そのため、一生のうちの、この時期に遺伝子検査などを活用して、早期に生活習慣の改善に取り組むことは、その方のその後50年、60年、70年、それ以上という生涯にわたって良好な視機能を維持するため大変有用と考えます。

もちろん、小さなお子さんのみならず、成人された方にとっても、自分の近視進行のリスクや合併症の程度を知っておき、一生にわたり視機能が保たれた状態を維持することは、その方の人生を豊かに彩ることにつながっていくでしょう。

いつまでも自分の目で見て、活き活きとした生活を送るためにも、近視の早期発見および進行予防に心掛けましょう。

※眼科Vol.59.No9.2017より