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ソフトコンタクトレンズの重要性と消毒方法について


眼鏡店取扱いのソフトコンタクトレンズケア用品。コンセプトステップとスリムケア。

1980年代までは、一般的なソフトコンタクトレンズの消毒は煮沸消毒で加熱殺菌が行われていました。そして、1990年全般には1ボトルタイプの「コールド消毒」が開発され、さらにMPS マルチパーパスソリューション(MPS に含まれる2種類の消毒剤、塩酸ポリヘキサニド/ポリヘキサメチレンビグア ニド:PHMB)以下、塩化ポリドロニウム)と進化しソフトコンタクトレンズの消毒液として使用されています。

ソフトコンタクトレンズは、素材の特性から水分を含むことで雑菌(細菌/カビ/失明に至るアカントアメバー)が水分中で繁殖の発生を起こす場合があります。角膜の表面は、「上皮細胞」で覆われており「上皮細胞」に傷がなければ「細菌/カビ/アメーバ」などの感染リスクは低下しますが、角膜に傷や結膜に炎症など起こしている場合には、感染リスクが高まります。    
そのため、ソフトレンズの消毒は欠かすことができない重要な作業となります。


使い捨てコンタクト、コンベンショナルコンタクトレンズ



ソフトコンタクトレンズの種類 経済的負担 ★
1day (終日タイプ) 消毒不要 1日交換型 ★★★★★
1weeks(1週間終日タイプ) 消毒ケア1週間交換型 ★★★★
2weeks(2週間終日タイプ) 消毒ケア2週間交換型 ★★★
1month(1ヶ月終日タイプ) 消毒ケア1ヶ月交換型 ★★
コンベンショナルレンズ 消毒ケア使用期間1年
ソフトコンタクトレンズのケアは、目の健康を守り、快適な装用を続けるために非常に重要です。
誤ったケアは、目の感染症や炎症、レンズの劣化などを引き起こす可能性があります。
以下に、ソフトコンタクトレンズのケアについて詳しく説明します。

1. ケアの基本
ソフトコンタクトレンズのケアは、大きく分けて洗浄、すすぎ、消毒、保存の4つのステップがあります。
・洗浄: レンズに付着した汚れ(タンパク質、脂質、化粧品など)を落とします。
・すすぎ: 洗浄剤や汚れを洗い流します。
・消毒: レンズに付着した細菌や真菌などの微生物を死滅させます。
・保存: レンズを清潔な状態で保管し、乾燥を防ぎます。

2. ケア用品の種類
ソフトコンタクトレンズのケア用品には、主に以下の種類があります。
・MPS (マルチパーパスソリューション): 洗浄、すすぎ、消毒、保存の4つの機能を1本でこなせるケア用品です。手軽に使えるため、広く利用されています。必ずこすり洗いが必要です。

「過酸化水素タイプ」
過酸化水素の力で強力に消毒するケア用品です。消毒効果が高い反面、中和というステップが必須で、中和が不完全だと目に刺激を与える可能性があります。カラーコンタクトレンズには使用できない場合があるので、注意が必要です。

「ポビドンヨードタイプ」
ポビドンヨードを主成分とする消毒力の高いケア用品です。中和が必要です。カビや細菌、ウイルス、アカントアメーバに対する効果が期待できます。
※ ヨウ素アレルギーのある方は絶対使用しないで下さい。

「1ボトルタイプ (洗浄・消毒・保存液)」
洗浄と消毒、保存を1本で行えるケア用品です。こすり洗いが必要なものと、つけ置きだけでケアできるものがあります。

「タンパク除去剤」
毎日のケアでは落としきれないタンパク質汚れを分解するケア用品です。週に一度程度の使用が推奨されています。

3. 毎日のケア方法

レンズを取り扱う前には、必ず石鹸で手をよく洗い、清潔なタオルやペーパータオルで十分に水分を拭き取ってください。
・レンズを外す: 清潔な手で、眼科医に指示された方法でレンズを丁寧に外します。
・洗浄: 外したレンズを手のひらに乗せ、洗浄液を数滴つけます。レンズの両面を、指の腹で20回程度優しくこすり洗いします。特に、レンズの中心部だけでなく、周辺部もしっかりと洗いましょう。円を描くようにこするとレンズが破損する可能性があるため、必ず一定方向にこすり洗いしてください。

「すすぎ」
こすり洗いしたレンズの両面を、すすぎ液(MPSの場合はそれを使用)で十分にすすぎます。表面に残った洗浄剤や汚れをしっかりと洗い流します。

「消毒・保存」
清潔なレンズケースに消毒・保存液(MPSの場合はそれを使用)を決められた量まで入れ、すすぎ終わったレンズを完全に浸します。レンズケースの蓋をしっかりと閉め、4時間以上放置して消毒を行います。

「レンズを装用する」
レンズケースからレンズを取り出し、すすがずにそのまま装用できます。気になる場合は、装用前にすすぎ液で軽くすすいでも良いでしょう。

4. レンズケースのケア

レンズケースも微生物の繁殖を防ぐために、毎日適切にケアする必要があります。
・レンズを取り出した後のレンズケースは、古い保存液を必ず捨てます。再利用は絶対にしないでください。
・レンズケースの内側を洗浄液でよく洗い、水道水で十分にすすぎます。
・すすぎ終わったレンズケースは、自然乾燥させます。蓋を開けたまま、清潔な場所で乾燥させましょう。
・レンズケースは1.5ヶ月〜3ヶ月に一度を目安に新しいものと交換しましょう。

5. その他重要な注意点

・水道水でのケアは絶対に避けてください。 ソフトコンタクトレンズは水分を吸収する性質があり、水道水に含まれる微生物がレンズに付着し、眼の感染症を引き起こす可能性があります。すすぎや保存には必ず専用のケア用品を使用してください。
・唾液でレンズを濡らしたり、舐めたりすることも絶対にやめてください。 口の中の細菌がレンズを汚染し、眼の感染症の原因となります。
・目薬と保存液は代用できません。 目薬には洗浄・消毒効果はなく、レンズを傷める成分が含まれている場合があります。

・ハードコンタクトレンズ用のケア用品は、ソフトコンタクトレンズには使用できません。 素材やケアの目的が異なるため、必ずソフトコンタクトレンズ専用のケア用品を使用してください。
・ケア用品の使用説明書を必ずよく読み、指示に従って正しく使用してください。
・使用期限の過ぎたケア用品は使用しないでください。
・レンズの装用時間を守り、目に異常を感じたら直ちに装用を中止し、眼科医の診察を受けてください。
・定期的に眼科医の検査を受け、レンズの状態やケア方法について指導を受けてください。
・化粧品がレンズに付着しないように、コンタクトレンズを装用する前にメイクをし、レンズを外してからメイクを落としましょう。
・コンタクトレンズをつけたままプールや温泉、サウナなどに入ることは、感染症のリスクを高めるため避けるべきです。 やむを得ず入る場合は、使い捨てタイプのレンズを使用し、終わったらすぐに外して廃棄しましょう。これらのケア方法と注意点を守り、ソフトコンタクトレンズを安全かつ快適に使用してください。