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細隙灯顕微鏡前眼部検査


角膜前眼部・後眼部検査

角膜や結膜、水晶体、虹彩、硝子体の前眼部などの状態を観察します。
角膜前眼部・後眼部の観察 白内障診断,緑内障診断のための隅角や視神経乳頭の観察,網膜の観察など各部位ごと多種多様な疾患を観察します。

CL(以下コンタクトレンズと称す)と角膜
CLは、直接角膜に装着させるため組織や生理学側面からも大きな影響を与えることから細隙灯顕微鏡で十分な観察を行います。
また、これら検査を行うことにより角膜の疾患を見つけることができます。
定められた定期的CL検査は必ず受診ください。

角膜構造について
角膜上皮細胞
角膜上皮は、眼球の最外層にあり外界からの保護の役目を果たしている組織です。
「ボーマン膜;Bowman細胞」  
ボーマン膜は、主にコラーゲン線維から構成される線維質細胞組織です。
一型と三型コラーゲンの存在が確認されていますが正確な科学組織は不明です。
角膜実質細胞
実質は、主に「コラーゲン線維」と「プロテオグリカイン実質細胞」から構成されています。実質内のコラーゲン線維は規則正しい層状の構造で構成されており光の散乱を最小限に抑え透過性を良好に保つ機能を担っています。
デスメ膜;Desceme細胞
デスメ膜は、内皮細胞から分泌されたコラーゲン層と考えられます。
角膜内皮膜細胞
角膜内皮細胞とは、5つの層から構成される角膜の一番内側にある細胞です。呼吸や代謝の役割があり角膜の透明性を保つ働きを担います。
もし角膜の透明性が失われた場合には、奥に光が届きにくくなり視力の低下を生じさせます。角膜は、血管が無い代わりに角膜内側にある「房水」や涙などから栄養分を取り入れています。
角膜内皮細胞は房水の栄養分を角膜に行き渡らせる大切な役目も果たしています。
CLと角膜内皮細胞のトラブル
角膜内皮細胞が、無理なCL装用により大きなダメージを受けた場合には、
内被細胞は再生しません。
通常、角膜1ミリ平方メートルあたり2500個以上の細胞がありますが、2000個を下回るCL使用者の方は多く見受けられます。
さらに1000個を切ってしまうと、透明性を保てず白く濁ってきます。
将来、白内障手術など必要な手術が受けられなくなるケースもありますので、CL使用者の方はしっかりと定期検査の受診をお勧めします。

涙の基礎
上皮層の表面に約7umの厚みを有する涙液層precorne-alteal filmがあります。涙液層には3層からなり表層から「脂肪層」「水液層」「ムチン層」で構成されています。最表層の脂肪層は眼瞼のmeibomマイボーム腺から分泌され水液層の蒸発を防ぎます。これら涙液は角膜組織に対し安定した保湿保護の役割を担い角膜細胞や眼の健康維持を果たします。