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矯正視力検査


矯正視力検査 (visual acuity testing:英)
視力は、近視・遠視・乱視に伴う屈折異常と、病変的屈折障害に分かれます。
主に角膜ビラン・虹彩炎・ぶどう膜炎・白内障・緑内障・網膜出血・網膜動脈閉塞・遺伝性・未熟児網膜症・先天性白内障眼球振動症・斜視等の眼筋麻痺・弱視・神経・脳・その他疾患に対し最大限に視力を求める重要な検査となります。
近年、眼科検査機材の飛躍的な進化は目覚ましく精度性能は優れ信頼できる数値が短時間で求められます。
これら機材を活用した検査を他覚検査といい検出した数値をもとに自覚検査による正確な矯正値を求めます。また、目は2つあるため(単眼視を除く)左右の両眼視機能検査では、調節力を含め立体視・立像視・融像視機能が正常に働いているかなど両眼で見たものを一つにまとめる検査も同時に行います。

視力検査 スクリーノスコープ

視力検査 スクリーノスコープ

視力検査機器

視力検査


両目で正しくみるための検査
1・両眼視機能検査
両眼視機能とは、両眼で見たものを一つにまとめる機能をいいます。
この両眼視機能は、基本的な両眼視機能が正常に機能しているかなどを検査します。(立体視・立像視・融像視)
2・「カバーテスト」
カバーテストとは、カバーで目を閉ざすと目は見る位置や対象物を失います。そのため、目は自然な位置に移動します。突然閉ざしたカバーを外した目は瞬時に対象物を認識しようと視線を戻そうとします。これら融像除去を用いることで眼が外側へ寄る場合は「外斜位」(隠れ外斜視)眼が内側に寄る場合を「内斜位」(隠れ内斜視)と判別できることから、眼球の視軸が潜在的にずれていないかなども確認します。(斜位=斜視の有無)
3・「ワース4燈テスト」

ワース4燈テスト

両眼視による複視の有無と抑制を確認します。
両眼視ができているか?
左右どちらか抑制状態であれば◆の一方が見えなくなり、複視が生じている場合は記号が5つ見えます。
4・「十字テスト」 斜視の有無を調べます

十字テスト

眼球筋の動きやバランスに異常がある場合など、縦横の線の十字はズレて見えます。
この場合には、プリズムを用いて正しい位置に矯正を行います。
また、コンタクトレンズ矯正では、コンタクトを装用させプリズム矯正を行います。
これら検査は、眼精疲労や目の負担軽減に大きく役立ちます。
5・ 不等像視(コの字)テスト

 不等像視(コの字)テスト

左右同じ大きさに見える=異常なし。
片眼のコの字が1幅位小さい=異常あり。
(一例)右眼の像を約3.5%大きくすると左眼と等しくなるなどの矯正を行います。
6・ 回旋斜位(時計)テスト

 回旋斜位(時計)テスト

傾きがない= 回旋偏位なし。
内側(鼻側)に傾いた場合 = 時計の針が見える眼の外方向 
回旋斜視(位)外側(耳側)に傾いた場合= 時計の針が見える眼の内方向
高回旋斜視(位) から正しい状態に矯正を行います。
7・「立体視テスト」

立体視テスト

立体視とは、対象物を立体的にみる機能を確認する検査となります。

8・「効き目テスト」

効き目テスト

効き目は通常、手や足と同じようによく使う側の目を効き目といいます。また、顕微鏡や双眼鏡など覗く際には意識的に片目で見ることから効き目を使います。
一方、優位眼は両眼視で見る際、左右のどちらを優先して見ているのか、左右同じ程度を使って見ているのかを確認する検査となります。
なぜ効き目があるのか?
これは、人類の進化と脳が関係しているのではないかという仮説が考えられています。考古学のデータから推察すると、5000年前の人間は、右利きが9割だったようです。時代をさかのぼり、 200~250万年前の原人類では、石器の作りから推察すると、右利きが59%なのだそうです。人類の進化をもっとさかのぼるために サル・チンパンジーを研究すると、50%が右利きで、50%が左利きだそうです。人類が進化するなかで、なぜ、右利きが多くなったのでしょうか。次のような説が考えられています。私たちがものを見たり、 手を動かしたりするとき、動かすほうの反対の脳が指令を出します。たとえば、右手を動かすときは、左脳から指示がでます。 しかし、言葉をつかさどる「言語野」は、脳の左半球にあります。進化のなかで、人類は、言葉を話すことを覚えました。また、使う道具も進化し、洞くつに住む生活から、家を建てたり、ピラミッドのような大きな建造物を作るようになりました。 複雑な道具を使い、協力して作業をするには、頭の中で考え、仲間に伝えるために言葉にする必要がありました。この、言葉と道具の発達により、言語野のある左脳が強化された結果、右手の運動能力が高まったのではないかと考えられています。 そして、目も、手と同じ理由で、右のほうが利き目となる割合が高くなったのではないかと考えられています。では、左目が利き目だったり、左手が利き手の人はどうなのでしょうか。右脳は、空間的、音楽的、情緒的情報処理にすぐれているといわれています。 左利きの天才は、芸術分野に多いといわれていますので、芸術的な才能がある方が多いのかもしれませんね。
なぜ効き目があるのか?
西山賢一著、風濤社 ニデック 目のお話し~