視野検査
視野検査(しやけんさ)とは、眼を動かさずに正面を見た状態で、見える範囲(視野)や、その範囲内の光に対する感度を調べる検査です。
具体的には、上下左右、どのくらいの範囲まで物が見えているか、また、視野の各部分でどれくらいの明るさの光が見えるかを測定します。
正常な人の視野は、片目につきおおよそ以下の広さがあります。
・上方: 60度
・下方: 75度
・鼻側: 60度
・耳側: 100度
視野検査は、眼の病気だけでなく、視神経や脳の病気の診断や経過観察にも重要な役割を果たします。
視野は視力と異なり、異常があっても自覚しにくいことがあり、片方の眼の視野が欠けていても、もう一方の眼が補うため、病気が進行するまで気づかないこともあります。
視野検査には主に以下の種類があります。
・ 動的視野検査(ゴールドマン視野計など): 周辺の見えない部分から中心に向かって光の指標を動かし、見えるようになったらボタンを押して反応します。広い範囲の視野を調べることができます。
・静的視野検査(ハンフリー視野計、AP7000など): 中心の一点を見つめたまま、視野内の様々な場所に静止した光を提示し、見えたらボタンを押して反応します。視野の中心部や、初期の小さな異常を発見するのに適しています。最近では、ハンフリー視野計が静的視野検査の標準的な機器として広く用いられています。
FDTスクリーナー
緑内障の可能性を比較的短時間で判定できる検査です。通常の照明下で検査が可能で、暗い場所が苦手な方にも適しています。
対座法
検査者と被験者が向かい合い、検査者の手の動きなどを用いて視野の広さを簡易的に調べる方法です。緊急時などに用いられます。
視野検査によって、以下のような病気の発見や状態の把握に役立ちます。
・ 緑内障: 特徴的な視野の欠損が現れます。早期発見や進行の確認に不可欠な検査です。
・視神経疾患: 視神経炎や視神経乳頭症など、視神経に異常がある場合に視野異常が現れます。
・脳腫瘍、脳梗塞、脳出血などの頭蓋内疾患: 病変の部位によっては、特徴的な視野の欠け方(半盲など)が現れることがあります。
・網膜疾患: 網膜色素変性症や網膜剥離など、網膜に異常がある場合にも視野異常が生じることがあります。
・その他: 高血圧や糖尿病による視神経や網膜の異常、ヒステリーなどの精神疾患による視野狭窄などがわかることもあります。
視野検査は、眼科医が診断や治療方針を決定する上で非常に重要な検査の一つです。
検査時間は種類や視野異常の程度によって異なりますが、片眼あたり5分から15分程度かかることが多いです。検査中は、検査者の指示に従い、一点をしっかりと見つめ、光が見えたら正確に反応することが大切です。
具体的には、上下左右、どのくらいの範囲まで物が見えているか、また、視野の各部分でどれくらいの明るさの光が見えるかを測定します。
正常な人の視野は、片目につきおおよそ以下の広さがあります。
・上方: 60度
・下方: 75度
・鼻側: 60度
・耳側: 100度
視野検査は、眼の病気だけでなく、視神経や脳の病気の診断や経過観察にも重要な役割を果たします。
視野は視力と異なり、異常があっても自覚しにくいことがあり、片方の眼の視野が欠けていても、もう一方の眼が補うため、病気が進行するまで気づかないこともあります。
視野検査には主に以下の種類があります。
・ 動的視野検査(ゴールドマン視野計など): 周辺の見えない部分から中心に向かって光の指標を動かし、見えるようになったらボタンを押して反応します。広い範囲の視野を調べることができます。
・静的視野検査(ハンフリー視野計、AP7000など): 中心の一点を見つめたまま、視野内の様々な場所に静止した光を提示し、見えたらボタンを押して反応します。視野の中心部や、初期の小さな異常を発見するのに適しています。最近では、ハンフリー視野計が静的視野検査の標準的な機器として広く用いられています。
FDTスクリーナー
緑内障の可能性を比較的短時間で判定できる検査です。通常の照明下で検査が可能で、暗い場所が苦手な方にも適しています。
対座法
検査者と被験者が向かい合い、検査者の手の動きなどを用いて視野の広さを簡易的に調べる方法です。緊急時などに用いられます。
視野検査によって、以下のような病気の発見や状態の把握に役立ちます。
・ 緑内障: 特徴的な視野の欠損が現れます。早期発見や進行の確認に不可欠な検査です。
・視神経疾患: 視神経炎や視神経乳頭症など、視神経に異常がある場合に視野異常が現れます。
・脳腫瘍、脳梗塞、脳出血などの頭蓋内疾患: 病変の部位によっては、特徴的な視野の欠け方(半盲など)が現れることがあります。
・網膜疾患: 網膜色素変性症や網膜剥離など、網膜に異常がある場合にも視野異常が生じることがあります。
・その他: 高血圧や糖尿病による視神経や網膜の異常、ヒステリーなどの精神疾患による視野狭窄などがわかることもあります。
視野検査は、眼科医が診断や治療方針を決定する上で非常に重要な検査の一つです。
検査時間は種類や視野異常の程度によって異なりますが、片眼あたり5分から15分程度かかることが多いです。検査中は、検査者の指示に従い、一点をしっかりと見つめ、光が見えたら正確に反応することが大切です。
視神経の検査
緑内障では、目と脳をつなぐ視神経が徐々に減ってきます。
視神経が減ると、目の奥にある視神経乳頭の中心部のへこみ(陥凹)が大きくなるので、眼科医が眼底をよく観察することにより緑内障かどうか診断できます。最近では、目の奥の網膜や視神経乳頭の断面を見ることができる三次元画像解析装置(OCTなど)を用いることで、視神経乳頭のごくわずかな陥凹や網膜の特定の層が薄くなっていることがわかるので、ごく初期の緑内障を診断できるようになっています。
視神経が減ると、目の奥にある視神経乳頭の中心部のへこみ(陥凹)が大きくなるので、眼科医が眼底をよく観察することにより緑内障かどうか診断できます。最近では、目の奥の網膜や視神経乳頭の断面を見ることができる三次元画像解析装置(OCTなど)を用いることで、視神経乳頭のごくわずかな陥凹や網膜の特定の層が薄くなっていることがわかるので、ごく初期の緑内障を診断できるようになっています。