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Topic 27. アメーバ汚染のコンタクトレンズで角膜白濁


眼鏡と違い目に直接つけるコンタクトレンズは、誤った使い方をするとトラブルになりやすい。米フロリダ州在住の21歳男性は昨年、コンタクトレンズをしたまま寝てしまったことで目が充血、その後誤診などの不運が続き、現在は失明の危機にあるという。英ニュースメディア『The Daily Star』などが伝えている。


コンタクトレンズの使用歴7年という大学生のマイク・クルムホルツさん(Mike Krumholz、21)は昨年12月19日、コンタクトを装着したまま約40分間寝てしまい、目を覚ますと右目に違和感を覚えた。

マイクさんは当時のことをこのように振り返る。
「コンタクトレンズが浮いているような気がして、その時はすぐに外した。でも翌朝、コンタクトをつけたまま野球をしていると、やはり右目がゴロゴロしてね。充血していたし、結膜炎か何かだろうと思って眼科医に診てもらったんだ。」

検査の結果、マイクさんは主に口と口との接触で伝播すると言われるウイルス感染症「単純ヘルペス1型(HSV-1)」と診断され、専門医を紹介された。どこでHSV-1に感染したのか身に覚えはなかったが、その後はHSV-1のための治療が続いた。

「それからは眼科医5人と角膜の専門医2人の診察を受け、抗生物質を処方された。でも全く改善しなくてね。医師はステロイドを追加したけど、症状は良くなるどころか悪化の一途をたどったよ」とマイクさん。そこで藁にもすがる思いで訪れたのが、マイアミにあるアメリカの眼科専門病院でトップクラスの「バスコム・パーマ眼研究所(Bascom Palmer Eye Institute)」だった。そして検査の結果、マイクさんは難治性の「アカントアメーバ角膜炎」に感染していることが判明した。最初に異常を感じてから約1か月後の今年1月21日のことだった。

アカントアメーバ角膜炎は海や湖、水道水、砂などに広く存在する微生物“アカントアメーバ”が角膜の小さな傷から入って感染し、汚れたコンタクトレンズなどに付着した細菌を餌に増殖する。抗生物質だけでは完治せず、感染してしまうと治療は困難を極めるそうだ。

マイクさんは当時、すでに角膜が白濁しており、右目は痛みが酷いだけでなく全く見えなくなっていた。医師はレーザーによる「光線力学的療法(PDT)」を2回実施、今月18日に角膜移植手術を行っており、マイクさんは「少しでも視力が取り戻せれば…」と願うばかりという。

なおマイクさんは現在、学校にも行けず外出もままならない状態で、今月7日にクラウドファンディングサイト「GoFundMe」で専用のページを立ち上げ、次のように注意喚起した。

「コンタクトレンズを使用している人は、装用したまま寝たり、泳いだり、シャワーを浴びることをしないで! 僕のような酷い経験は誰にもして欲しくないからね!」

ちなみにマイクさんはTikTokで経過を報告しており、コメント欄には次のような声が届いている。

「私は一日で使い捨てのコンタクトレンズを6か月連続で装用しているけど、全く問題ないわよ。」
「私は毎晩、8か月連続でコンタクトレンズを入れたまま寝ているよ。きっと昼寝だけが原因ではなく、いろんな悪条件が重なったのだろう。」
「コンタクトレンズを入れたまま寝て、視力の90%を失った。『自分は大丈夫』では済まないことだよ。」
「コンタクトレンズを入れて寝て起きたら、片方が無くなっていた。『あれはどこに消えたのだろう』と不思議。」
「私は眼科医。コメント欄に絶句。」
「コンタクトレンズを入れて寝るのはやめるわ。」
「汚れた手で触ったとか、水道水を使って洗ったとか、他にも原因があったのでしょうね。」
「かなり前にコンタクトレンズとはさよならして、レーシックをした。最高の決断だったよ。」
「視力が少しでも戻るといいね! お大事に!」

画像は『Mikekrum13 2023年2月5日付TikTok「Replying to @markx447 #contacts」、2023年2月7日付TikTok「Replying to @keepitupboss little update」、2023年2月18日付TikTok「Replying to @live2xl I trust my doctors」、2023年2月5日付TikTok「On December 19th I took a nap in my contact lenses」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)