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Topic 17. コンタクトレンズの汚れとキズ


コンタクトレンズの汚れとキズ

(1)汚れと眼障害

レンズの汚れは眼障害につながります

コンタクトレンズ眼障害の大きな原因の一つはレンズの汚れで、レンズ汚れの主な原因は誤ったレンズケアです。
コンタクトレンズは目に直接触れるため、汚れたレンズが目にトラブルを引き起こすのは当然と言えます。
大切な目を守るために、自分の目とコンタクトレンズに合ったレンズケアを行うようにしましょう。

多施設調査。「コンタクトレンズ障害」糸井素純著(マキノ出版)より引用

レンズ汚れによるトラブル
  • レンズの着色、変形、親水性の低下などを引き起こします。
  • 汚れがひどければレンズの酸素透過性を低下させる可能性があり、眼の酸素不足の原因になることも考えられます。
  • レンズ表面のすべりが悪くなるため、角膜にキズをつけ、点状表層角膜症を生じたり、さらにキズから細菌感染を起こし、細菌性角膜炎や恐ろしい角膜潰瘍につながることがあります。
  • レンズ表面の乾燥につながり、ドライアイを悪化、あるいは、誘発させる原因になります。
  • 結膜にアレルギー反応を起こし、巨大乳頭結膜炎の原因になります。

汚れたソフトコンタクトレンズ
※タンパク汚れ

汚れたハードコンタクトレンズ
※脂質汚れ

ケア不足でソフトコンタクトレンズに繁殖した真菌(カビ)

コンタクトレンズのキズを防ぐために
誤ったレンズケアは、コンタクトレンズの劣化やキズにもつながります。
特に最近のコンタクトレンズは酸素透過性が高く、素材が非常にデリケートなので注意が必要です。
  • コンタクトレンズはレンズケースに保存液を満たし、必ず液中で保存します。
  • コンタクトレンズを落とした場合、濡らした指先に付着させ、こすらないように、押しつけないように注意して拾い上げます。
  • ハードコンタクトレンズをすすぐ場合、冷たい水を使用すると破損しやすくなるため、冬季はぬるま湯を使用するようにします。

キズの入った ハードコンタクトレンズ

クラックの入った ハードコンタクトレンズ

(2)汚れの種類

コンタクトレンズの汚れには、外部からの汚れと目の分泌物による汚れがあります。コンタクトレンズのケアを正しく行うために、ここではコンタクトレンズの汚れの種類とその特徴を紹介します。
外部からの汚れ
コンタクトレンズへの外部からの汚れには、化粧品、手指の汚れ、タバコの煙、空気中のゴミなどがあります。近年、とくに化粧品による汚れが問題になっています。

外部汚れによる
ハードコンタクトレンズの汚れ

外部汚れによる
ソフトコンタクトレンズの汚れ

目の分泌物による汚れ
涙腺やマイボーム腺1)、また角膜・結膜(まぶたの裏と眼球の表面を覆う膜)からの分泌物に含まれるタンパク質、脂質、無機物などがコンタクトレンズに付着してレンズの汚れになります。特にアレルギー性結膜炎の症状の強い人、ドライアイが強い人は、分泌物が多く、レンズが汚れやすくなります。

1)マイボーム腺:まぶたの縁にある特殊な皮脂腺の一つで、目の涙液膜の蒸発を防ぎ、涙が頬にこぼれ落ちるのを防止し、閉じたまぶた内を気密にする働きを持つ油性物質(皮脂)の供給をつかさどる。

目の分泌物による
ハードコンタクトレンズの汚れ

目の分泌物による
ハードコンタクトレンズの汚れ

季節や環境の目への影響
季節や環境の変化によって目の状態も変化するため、目の分泌物の質や量も変わり、レンズ汚れの度合いにも影響します。

  • 秋から冬:暖房の効いた室内などでは空気が乾燥し、ドライアイが悪化して、分泌物が増えることがあります。
  • 花粉の季節:花粉のアレルギーにより結膜炎を起こして分泌物が増えます。
化粧品による汚れはコンタクトレンズの大敵!

近年、化粧品がコンタクトレンズの汚れの大きな原因になっています。コンタクトレンズに化粧品がつくと、つけ心地の悪化、レンズの曇りや目の異物感、かすみの原因になるばかりでなく、汚れにより目にキズがつくこともあります。特に油を多く含むファンデーションやハンドクリームが付くとコンタクトレンズはたちまち曇ってしまいます。中でも最近流行の「落ちない、くずれない」といったUVファンデーションは、コンタクトレンズについても非常に落ちにくく、コンタクトレンズのケアの大きな障害になっています。(→こすり洗いの必要性)